注文住宅の住宅ローンの選び方と融資の流れ
住宅ローンの選び方
マイホームを購入する際に必要な住宅ローン。
変動金利か固定金利どっちがいいの?ネット銀行でも大丈夫?などわからないことが多く不安があると思います。
この記事では住宅ローンの概要と流れについて、私の経験を踏まえて解説したいと思います。少しでもみなさんの参考になれば幸いです。
変動金利か?固定金利か?
全国銀行協会の情報を見ると、約3割の人が固定金利を選び、残りの7割の人は変動金利を選んでいるそうです。
理由は、変動金利の方が金利が低いからですね。もう少し詳しくいうと、元本が多く残っているときに低い金利で借りられるのが変動金利のメリットです。元本が多い時期は、金利の影響が大きいため、初めに低い金利だと有利になります。
固定金利の場合、初めの金利は高いですが、ずっと金利が変わらないので、リスクが低いと言えます。資金に余裕のない方は、固定金利の方が計画が立てられやすく、安心して住宅ローンを借りられるのがメリットです。
まとめると、以下の表のようになります。ご自身の状況に合わせてどちらを選ぶか検討するのがおすすめです。
変動金利 | 固定金利 | |
---|---|---|
金利 | ◯:低い | △:高い |
リスク | △:高い | ◯:低い |
ネット銀行か?店舗型の銀行か?
インターネットの情報を見ると、金利の安いネット銀行がおすすめという情報をよくみます。私も住宅ローンを組む前は、ネット銀行にしようと思っていました。しかし実際には地銀で住宅ローンを申し込みました。これには理由があります。
たしかに金利だけ見ると、ネット銀行の方がお得です。マンションや建売の場合は、ネット銀行を選ぶ方が多いと思います。
しかし注文住宅の場合は、金利だけでなく柔軟に対応してもらえるかという点も大切になります。注文住宅の場合は、土地と建物で融資を分割実行する必要があります。また金額も初めから分かっているものではなく、工事の内容によって額が前後したり、日程も前後したりします。
そのような状況で、融資の手続きに不備があった場合に、ネット銀行では柔軟に対応してもらえず融資が実行できなかったというケースもあるようです。店舗型の銀行の場合は、柔軟に対応してもらえるケースが多いようです。
そのようなケースでも柔軟に対応してもらえるように、私は店舗型の普通の銀行にしました。実際に、分からないことを電話で相談したり、スケジュールがタイトでも迅速に対応してもらえていただきました。ネット銀行では難しかったかもしれないので、地銀を選んでよかったと思っています。 ちなみに店舗型の銀行の中で地銀を選んだのは、金利が安かったからです。地域や年収や預金状況などにもよると思いますので、メガバンクなどでもよいと思います。
まとめると以下のようになります。ネット銀行がダメというわけではありませんが、注文住宅の場合は店舗型の銀行の方が安心感があると思います。
ネット銀行 | 店舗型の銀行 | |
---|---|---|
金利 | ◯:低い | △:高い |
分割実行 | △:一部銀行のみ土地と建物の2回可能 | ◯:土地と建物の工程ごとの複数回実行可能 |
柔軟な対応 | △:変更ができないケースがある | ◯:柔軟な対応が可能 |
注文住宅の融資の流れ
ハウスメーカーや銀行によって少し異なるかもしれませんが、私の場合は、以下のような流れでした。★は銀行に行く必要があるタイミングです。それ以外は郵送などで対応してもらえました。
基本的に銀行は平日のみ(一部は土日もやっているところもありますが)なので、会社員の方は休みを取る必要があるため、注意が必要です。
1. 事前審査
- 事前審査では、住宅ローンを借用可能金額や金利を銀行に審査してもらいます。
- 事前審査をしたからといって必ず申し込みをする必要はないので、いくつか気になる銀行に事前審査を出して、金利や借用額を比較しましょう。
- アイ工務店では提携ローンなどはないので、よく利用される銀行を営業担当に聞きましょう。
2. 本審査
- 本審査では、事前審査の結果を踏まえて、より厳格な審査をされます。
- 基本的には、本審査をした銀行で住宅ローンを借りることになります。
- 万が一、本審査に落ちてしまった場合は、住宅ローン特約で建物と土地の契約は白紙となり、手付金は返還されます。(住宅ローン特約があるかは、契約前に確認しましょう)。
3. 金消契約(金銭消費貸借契約)
- 金消契約では、正式に住宅ローンの契約を交わします。
- 住宅ローンを借りる銀行の口座がない場合は、このタイミングで作成することになります。
4. 分割実行
- あとは分割実行で、土地は1回、建物は3回に分けて融資を実行してもらいます。回数は銀行やハウスメーカーによって異なるかもしれません。
- 抵当権を設定するタイミングでは銀行に行く必要がありました。
- それ以外は、銀行に行く必要がなく、振込み書類を郵送で対応してもらえました。
- 最終金は、建物の変更契約の内容を踏まえて、最終的な残金を精算します。
- 私の場合は、こどもエコ住まいの補助金が対象だったので、補助金を引いた分が最終金として実行されました。
おわりに
住宅ローンをどこで借りるか、どのように借りるかで、最終的な支払金額が変わる可能性があります。ご自身の状況に応じて最適なものを選んでもらうために、この記事の内容がご参考になれば幸いです。